金曜日

光のことば11月 『金塊和歌集』源実朝の歌

天の川 

みなわかさかまき行く水の

はやくも秋の立ちにけるかな

源実朝

この歌は七夕の物語や万葉以来詠み古された型を
はるか後ろに置き去って、逆巻き流れる天の川と、
流れの速さとともに秋へと移りゆく季節とを目前の
景としてあざやかに描きだす。

天の川は、1609年にガリレオ・ガリレイ手作りの
望遠鏡で無数の微かな星の光の集まりだと確認するまで、
不思議な天の流れだった。
古代シュメール人には、天のユーフラテスであり、
エジプトでは天のナイル、インドでは天のガンジス。
(中略)
ところが、万葉に時代に、中国わたりの七夕の宴を通して
日本でも天の川が親しまれるようになると、
天の川は日本の風土に合わせて、清流になった。
泡立ち逆巻いて流れる実朝の天の川は、とりわけ清冽だ。

(『星めぐり歳時記』海部宣男著より)

だんだんと冬の気配を身近に感じる11月の夜の風。
でも、ひんやりした空気は、夜空を綺麗にしてくれるようです。
今夜はどんな星空が見られるのでしょうか?

実朝さんが感じたこの季節の思いは、時空を超えて
いまも親しまれていることに、
ご本人はどうお感じになっているのでしょうか。

正岡子規さんも絶賛された源実朝の歌、
どう絶賛されたのかは、本書『星めぐり歳時記』でご確認ください。

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