「消費者リポート No.1618」 BOOKコーナーで、『危険な化学物質から子どもを守る暮らし方』が紹介されました。
下記へ転載いたします。
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暮らしを見直してみたくなる
ー『危険な化学物質から子どもを守る暮らし方』 神聡子 著
良い本の条件とは、読み終わったら即座に誰かに伝えたくなるということではないでしょうか?
この本を読み終えた時、私は寝そべっている夫に向かって、
「ねえねえ、年末のふろ掃除に使っているカビキラーは、やっぱりやめようよ」
と訴えました。
地球環境にも良くないけれど、本人も長年アトピーが治らずにいるのですから。
少しでも暮らしの中から有害な化学物質を減らしていかなければと思いました。
著者の神さんは、日消連の会員です。本誌の2018年12月号にも掲載したグリホサートの販売中止を求める活動で、あの100円均一ショップ「ダイソー」(大創産業)に販売中止を決めさせた実践家です。
看護師であり、シックスクールに苦しむ息子さんを助けたいと「小樽・子どもの環境を考える会」を立ち上げ運動を進めてこられました。
この本では、そんな一人の母親として、子どもの健康を守るのに大切な知識を伝えています。
理論編では、食べもの、洗剤、化粧品、おもちゃなど日用品に、どれほどの有害物質が使われているか、どのように避けたらいいもかがわかります。
私がこの一年半関わってきた香害についても書かれています。生活に密着したものを取り上げながら、ごく最新の知見を盛り込んでいて説得力があります。
実践では、主に石けんの使い方を紹介し、市場にあふれる用途別の合成洗剤は必要ないことを教えてくれます。
カエルのキャラクターもかわいくやさしい気持ちになれますが、神さんの厳しい視点から伝わるか正がありました。
「なぜ安全性の確認をせず市場にでてくるのか、製造、販売を中止しないのか?国は、リスクを回避する予防的行動を企業や市民に指導していくべきなのです。」
同感です。(本誌編集長 杉浦陽子)
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全国書店、ネットで発売中
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