木曜日

消さないで 老人クラブの灯(朝日新聞生活面)の記事を読んで

「老人クラブ」が近年減り続けているそうです。
(朝日新聞朝刊2010年9月29日生活面の記事から)

「老人クラブ」といっても、サラリーマンにはピンとこない人が多いと思います。

全国老人クラブ連合会によると、最盛時の98年には約13万ものクラブがあり、
2009年時点で12万に総会員数も890万人から740万人に減ったそうです。

「ネーミングが悪い」と思う人も当然いて、名前を変えたりもしています。
しかし、記事を読んで「これかっ」と思うことにあたりました。

それは、「老人クラブ」を解散した会長のインタビューから、
組織の問題点がうかびあがってきました。

最後の会長になった方(79歳)のコメント

連合会が解散したのは、会長の後継者が見つからなかったのが原因とし、
「秋ごろから方々に引き継ぎをお願いしたが・・・・」。
同世代の仲間は年老いて体が弱り、年下の世代は適役がいなかった・・・。

「自分のころは『60台になったら老人クラブに入るもんや』という感覚だった。
最近はどこも、60代の若手がぜんぜんさんかしてくれへん」

このぼやきでわかることは、

年下の世代は適役がいなかった・・・・

はっきりいって、いないわけはないと思いませんか?

60にもなった社会経験を十分に積んだいい大人が数人いれば、
誰かしら適役はいるはずだと思います。

想像するに、

『年下の若造に好きなようにされたくない』

記事には書いていませんでしたが、これじゃないでしょうか? 
解散の理由はたくさんあると思いますが、すったもんだの揚句の根本は、
つまらない権力争い・・・・・。なんとなく見えてきちゃいました。 


年をとって自由の身になれば、もはや人にあれこれ指図を受けたくない
と思うのは当然です。

老人クラブというのも一つの組織です。
組織というと、会社組織のようなものをどうしても男性は形成してしまう
傾向にあります。

しかし、60歳となってようやく会社組織から自由になった男性が、
そんな組織に入りたいと思うでしょうか?入ってもうまくいくでしょうか?

また、仕事を本意でなくやめた方もいらっしゃると思います。

そんな方もまた、
「楽しくみんなのために頑張るぞっ」と思っても、いざ入ると
と張り切り方が違う方へといってしまうこともあります。

これは、町内会や自治会にもいえることです。

「老人クラブ」とまったく同じことが起きています。
会長や役員のなり手がいない。参加する意義が見いだせないでけでなく、
会長が独善的だっり、必要以上に負担があったり。

地縁団体・親睦団体は、営利目的な団体ではないことは
十分認識してみなさん活動されているはずです。
(町内会・自治会でお困りの方はこちらの本がお薦めです→★


しかし、老人クラブについては、国が老人福祉法で高齢者の
福祉増進や自立生活のための組織と位置付け、予算をつけています。
(今年度は27億6千万円)

会費や自治体からの助成金を管理し、なるべく公平に使っていくことを
まじめに考えると、会をまとめる人たちはとっても大変です。
はっきりいって会社組織より大変な作業を強いられることもあるのです。

何をするにもお金がかかりますが、まずお金ありきではなく、
適度な人間関係が保てる組織を目指すべきだと思います。

人間にとって一番の悩みは人間関係だったりあいますが、
一番大切なのもの、よき友でありよき理解者であるのです。

自分にとって、一番大切なものを考えるために必要なことは
一人になって考える時間です。

独居老人が問題になっていますが、はたして本当に高齢者の一人暮らしは
その人にとってそんなに深刻な問題であるかどうかもよく考えていく
ことが必要ではないでしょうか。

独居老人でも楽しく暮らしている方も多くいらっしゃいます。

もちろん楽しく、不便なく生活していく上では、
社会的インフラが整った場所が重要ですが、田舎であっても
その風土に合ったかたちで、助け合いを促していくことに国が予算をつけて
サポートしていくことが求められると思います。


元気に、楽しく、有意義に独居生活をされている澁澤幸子さんの新刊

孤独をしっかり認識した方の言葉は、面白い中にも深みがあります。
30代40代でも読んでみると、クスッと笑えつつ、ためになることばかりです。
お薦めです。

1 件のコメント:

  1. 漢方薬は長くのみ続けなければ効かないというお考えがありますが、そうではありません。「体質改善」に使う薬の多くはそうですが、中には直ぐに効果を示す薬もあります。
    漢方治療では、体質と病気の進み具合(「証」と言います)を考慮して薬を処方します。西洋薬と同様に病名だけで使えるものもありますが、多くは「証」に合わせて投与することになります。
    そのため、副作用は現れにくくなっています。また、妊娠中でも安心して使える薬もあります。
    西洋医学と東洋医学にはそれぞれ長所・短所がありますが、それを踏まえて上手に使い分けていくことができます。
    例えば、野生黒霊芝(レイシ)を聞いたことがあるでしょうか。それでは、この破壁霊芝胞子粉というものを聞いたことがあるのですか。
    破壁霊芝胞子粉とは身体への吸収をよくするため、胞子の外殻を細かく砕く「破壁」という最新の技術で作られたもので主成分の霊芝胞子は霊芝のエッセンスと言われ、霊芝が成熟するころ菌傘に現れる褐色の粉末のことです。
    また、単独の黒霊芝(レイシ)あるいは破壁霊芝胞子粉 http://www.kanpou.cn/goods-928.html は薬品として治療することは少ないです。通常は食べ物として療養保健に用いられることもあるので、漢方には「食療」ということです。処方薬(色々な漢方生薬が一緒に使用する)しか薬品として治療していないのです。

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