『ウィンの希望のものがたり』が紹介されました。
・悲しみの親 励ます絵本
亡くなった子どもの魂描く 作者は大学教授亡くなった子どもの魂が、自分の親やつらい境遇にある子どもの元を訪れ、優しく見守る様子を描いた絵本『ウィンの希望の物語』が震災で子どもを失った遺族らの共感を呼んでいる。作者の千葉商科大学教授、小栗幸夫さん(65)は、姉の交通事故死をきっかけに、「事故で家族を失った遺族の苦しみを少しでも和らげることはできないか」と5年をかけて描き上げた。
絵本は、不慮の事故で命を失った子どもの魂「ウィン」が風となり。親や友達の元を訪れる物語。「ありがとう/パパ/ママ/わたしは/いつも/あなたのこどもです」と親に感謝の言葉を伝える様子や、壊れたまちで一人傷つく子どものそばでほほ笑みを取り戻すまで見守り、「うん/だいじょうぶ/またくるね」と励ます様子を描く。亡き我が子にそう思ってほしいという親の気持ちが代弁されているという。
小栗さんンは1997年、姉の妙子さん(当時59歳)を交通事故で亡くした。これをきっかけに、交通事故で家族を失った国内外の遺族のもとを訪れる傍ら、2007年に絵本を描き始めた。
昨年5月、被災地でなにか支援できないかと、校舎が焼けて全壊した石巻市立門脇小近くを訪れた際、市立日和幼稚園のバスが津波で流さた現場で手を合わせる、阿藤愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くした母親の美香さん(37)に偶然出会い、交流が始まった。
同6月、絵本を見せたところ、美香さんが「(長女)愛梨が絵本に描かれているように思っててくれたら、守れなかった母親として救われる」という声に後押しされ、出版することにしたという。
美香さんから絵本を紹介された、市立大川小5年(当時)の紫桃千聖ちゃん(当時11歳)を亡くした母親のさよみさん(46)も「千聖も風になって髪をなでてくれたり、鳥の鳴き声や木のせせらぎを家に届けたりしてくれるのかな」とウィンに我が子を重ね合わせ、涙が止まらなかったという。
小栗さんは、都市計画を専門に車社会のあり方を研究しており、2005年の愛・地球博にも出展した、制限速度を認識し運転者に速度制御を促す「ソフトカー」のプロジェクトチーム代表を務める。
「本の売り上げは交通事故を減らす取り組みや被災地支援のために使いたい」と語る。
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