水曜日

福岡伸一さんの<夏の基礎講座>朝日新聞を読んで

『動的平衝』という言葉を一般的にまで広めた人として有名な
分子生物学者の福岡伸一さんが、朝日新聞で「生命」について
語ってるのを読みました。

このなかかで、

「十七年ゼミというセミがいましてね。地中に十七年生活して、
わずかな期間だけ地上に出て交尾をして一生を終える。
効率の悪い生命体に見えますが、このセミの本質は地中の中の
17年にあるのです。誰からも干渉されずぬくぬくと生活し、
ああでもない、こうでもないと夢想しながら木の根っこから樹液をすっている」

この言葉を読んだとき、目からうろこが落ちる思いになりました。

私はセミの抜けがらを見るたび、ミンミンうるさい鳴き声聞くたび、
飛べなくなって地面でじっとしているのを見るたびに、

一生のほとんどを外に出るために地面の中でじっと過ごし、
出てきてたと思ったら一週間とただず死んでしまう、
なんてはかない虫なんだろう。
でも、だからこそ、一生懸命鳴いて、羽ばたいて
生きているのだ。
がんばれ!セミ

とセミに出会うたびに思っていました。

しかし、福岡先生は、
「本質は地中の中にある」
とおっしゃられている。

一瞬で、なるほどと思いました。

人間本位で考えれば、この地上という場所こそ
最高で、すばらしいものだと思っています。

しかし、セミや他の生物にとっては、地面の中であろうが
海底の奥底であうが、生きている場所すべてが
最高で素晴らしいのではないか、
といことに気がつかせていただきました。

セミの一生は、地面の中にも地上にも、
生きているかがきりその場所が素晴らしく最高である。

環境に、その生物の一生に、良いも悪いもない。

人間は、はたしてどうでしょうか。

環境問題を嘆く前に、まずは目の前にある素晴らしい
世界を感じることが大切なのではないでしょうか。

その素晴らしい世界を感じることができれば、
おのずと地球や宇宙の環境について、
どうしていけばいいのかが見えてくるのではないかと思います。

「目の前の素晴らしいことに目を向ける」

そんなのんきなことをと言って叱られるかも
しれませんが、すべての行動は知識だけでは
ともないませんし、行動が長続きしません。

心というものを理解し、心を中心に行動を起こす
ことが大切だと思います。

弊社から出版しております、
「スピリチュアル・ハート」は
心を理解し、人間とは何かを理解する
手助けとなる一書です。 
(詳しくは、こちらをクリック→★

著者の野口慊三さんは
1934年生まれ。
東京大学応用物理学卒の工学博士で、
三菱重工業の取締役エレクトロニクス事業部長を
され最先端のテクノロジーに触れつつ、
スピリチュアルな活動もさていました。

現在は、退職され、
「霊性の時代の夜明け」というサイトで
スピリチュアルな気づきを発表されております。

福岡さんも最先端の分子生物学をとおして、
人間とは何かを研究されているのだと思います。

その視線は、従来の化学的な解釈を超えて、
スピリチュアルを内包していると私には感じられます。

福岡さんの著書、
「生物と無生物のあいだ」
もご一読をお勧めします。

自分の体と心の認識が変わる一書です。

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