小笠原流礼法の総師範の教えを受ける!
礼儀作法といえば小笠原流。
編集者という仕事上、いろんな職業の方に会う私だが、こと、小笠原流礼法総師範という肩書きに、会う前から緊張していました。
柴崎直人さんは、小笠原流礼法の総師範でなおかつ、学校の先生をされているという。
「きっと、礼儀作法に厳しいだろう。粗相があってはいけない...。」
そんな緊張をよそに、お話を伺ってみると、「礼儀作法は相手があってのこと。
目の前の相手に不快な思いをさせない心と所作があればこまかいことは問題ではないんですよ。」と、とても気さくで丁寧に教えてくださった。
そして、柴崎先生は、日本の年中行事をとても大切に考えており、それを後世に伝えたいとおっしゃった。
すでに、原稿も執筆されていて、これを本にしたいという。
渡された原稿は重厚で、とても丁寧かつ細やかに書かれていました。
年中行事の本は、すでにいろいろな出版社から出ているし、同じことをしてはつまらないと、私の頭はそこからフル回転。
少し悩んで、ふとある疑問を先生に聞いてみたいと思いました。
先生との会話の中で、礼儀作法の話題になったとき、「先生は一体どんな子育てをさているのだろうか?」 「伝統を伝えるために、我が子には厳しく躾をされているのだろうか?」という疑問が私の頭の中にはずっとありました。
私も子育て中の父親として、なにか子育てのヒントになることが欲しい。
しかし、難しいことはできないし....。そんな思いで尋ねてみました。
「先生は、ご家庭ではどんな子育てをされているのですか?」
先生は、穏やかに答えてくださいました。
「子育てで、大切なことって、人を敬える心、自然を敬う心を育てることなんですよ。
そして、日本の年中行事は、自然を敬う姿を大人が子どもに見せることで、大いなる存在を敬う心が育っていくものなんです。」
【子育てで一番大切なことは、人や自然を敬う心育てることですー。】
この本の帯に載せた言葉は、私が先生に出会って一番感銘を受けた言葉でした。
この言葉が心に響いたとき、「この学びを本にしたい!」そう強く思いました。
柴崎先生も、私の心に響いたことに何かを感じたのか、自分の子育てにまつわるお話や、学校でのお話など、いろいろしてくださいました。
柴崎先生の培ってきた教育を簡単にまとめると、
子育てとは、人を育てるということは、まず、幼い子どもであっても相手を認めること。
相手の行動を認めていく。行動を認めていあげることで、自分が自覚できる。
認めてもらえる安心感と、自分の行動を自覚できることで、自然と自分で正しい判断が下せるようになってくる。
そのような考えをご自身のお子さんに実践されたことで、
柴崎先生のお子さんは、一度も塾に通わせることなく独力で勉強し、難関有名私立高校から学習院大学へと進学されたそうです。
この考えは、昨年出版した
『逆転のコミュニケーション法 NHA -こころを育てるアプローチ』でも、同じでした。
アメリカで開発されたNHAのメソッドは、発達障害といわれる子供たちに対して、薬に頼らず問題高動画改善するとても有効なアプローチとして、アメリカはもとより世界に広まっているコミュニケーション法で、普通のお子さんの学力の向上にも目覚しい効果をあげています。
すべての真理は、どこかで深くつながっている。
相手を敬う、相手を認めた上で、コミュニケーションをとることが、いかに大切か。
その基本となるところを無視しては、子育てだけでなく、人間関係全般においても、うまくいかなくなるということ。
学力の向上を子どもに対して希望するなら、効率的な学習や、生産性のある学びなど、目に見える成果だけにアプローチするのではなく、心を育てていくことに意識を向けていくことで、
結果、子どもが自ら自分の人生を切り開いていく力を育てるということに、つながっていくということ。
心を育てる方法論は、いろんな本にもありますが、まずは、自分自身も相手にも謙虚になって学ぶ姿勢が大切ではないでしょうか?
子育てや人間関係に悩んでいる人はぜひ、この2冊を読んでいただければ幸いです。
『小笠原流礼法の子育て-日本の伝統行事に学ぶ十二ヶ月』 芝崎直人 著
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『逆転のコミュニケーション法 NHA こころ育てるアプローチ』 山本麗子 著
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