『おもろさうし』
ゑ け あがる 三日月や
ゑ け 神ぎや 金まゆみ
ゑ け あがる あか星や
ゑ け 神ぎや 金ままき
ゑ け あがる ぼれ星や
ゑ け 神ぎや さし櫛
ゑ け あがる のち雲は
ゑ け 神ぎや まなきき帯
あれ! あがる 三日月は
あれ! 神の金の弓
あれ! あがる 明星は
あれ! 神の金のやじり
あれ! あがる 群れ星(すばる)は
あれ! 神の飾り櫛
あれ! あがる 天の川は
あれ! 神の愛御帯(まなびおび)
(現代語訳)
数百年前の沖縄の人々は、太陽や星をたたえる歌を、たくさん残した。
星が織り成す壮麗な神の姿がそこにある。
南の万葉集とよも呼ばれる「おもろそうし」は、沖縄各地の神歌「ウムイ」を中心に
十六~十七世紀にかけて琉球王朝が編集した。「ウムイ」・「オモロ」の語源は「思う」で、
それは古代にあって神への祈りを口にすることを意味していたのではないかと、
岩波文庫『おもろさうし』の解説で、外間守善は述べている。
『星めぐり歳時記』より
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